こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
毎月勤労統計の不正は保険給付に多大なる影響を与えています。雇用保険では、2004年8月以降の受給者1942万人。失業給付のほか、育児休業、介護休業も該当します。労災保険では、2004年7月以降の休業に対する受給者45万人、労災による遺族に対する年金が27万人。船員保険も1万人。さらには、事業主に対する助成金が30万件。助成金には、リーマンショック後の従業員の雇用を守るためだった雇用調整助成金も含まれています。
これから給付額を再計算し差額を給付するようですが、転居している人・会社にはどうするのか、非常に根の深い問題になりそうな気がします。あのときの1円と今の1円の価値、特に失業していた方や会社存続の瀬戸際にいた社長からすれば、いい加減にしろの話です。民間の保険会社がこれだったら、どうだったでしょう。行政処分でしょうか?呆れるばかりです。