こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
厚生労働相の諮問機関「中央最低賃金審議会」の小委員会は、2019年度の最低賃金(時給)を全国平均で27円引き上げ、901円とすることを決めました。中でも、東京都は1013円、神奈川県は1011円、と初の1000円超となります。1か月の所定労働時間が173.8時間の会社は、東京都では176,060円以上(通勤手当は含みません。)支払わなければなりません。事業主の人件費の負担がますます増えていきます。
景気動向の指標も、現在決してよいというわけでもなく、更に10月の消費税増税が消費に水を差す可能性もあり、その中での1000円超え。今後も最低賃金が上がっていきますから、人件費を抑制するという観点からみれば、所定労働時間を減らすことに目を向けていくことになるかもしれません。