こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
(アキレス腱断裂3からの続き)
たまたま見つけたブログに歩行療法のことが書かれていましたが、その治療院は長野県とのこと。名称や場所は全く分からず。そのとき、別のブログだったと思いますが、同じような治療をしている分院?が東京にもあるようなことが書かれていました。いろいろ調べてみると、池袋にあることが分かり、行ってみることにしました。松葉杖で最寄りの鬼越駅に行き、日暮里駅で山手線に乗り換えて池袋駅までというルート。歩けば3分の鬼越駅まで行くのに15分。何回か立ち止まりながら、結構汗をかいて駅に着きました。というのも、右足がギプスで固定されているため、左足しか地面に着けないことが大きな原因です。電車は空いていましたが、日暮里駅で乗り換えるときには人が多く、改札階までエレベーターに乗りました。京成線から山手線のホームに行くのにも3回位立ち止まり、山手線のホームに行くのにもエレベーター。松葉杖でエスカレーターに乗ることが難しいためです。山手線では席を譲っていただいたり、池袋駅で下車するときに、突然、私の母の年齢に近い方から「私の息子もこの前、足を怪我してあなたのように松葉杖なんです。お大事になさってくださいね。」と声を掛けていただいたり。改札階までエレベーターで降り、慣れない松葉杖で池袋の人ごみの中を歩くのはややきつかったですね。池袋駅は地下にあるため、地上に出るためのエレべーターを探したりと。お目当ての治療院は駅から少し離れたところにあり、何回か立ち止まりながらやっと辿り着きました。
その治療院は普通の接骨院でもありました。病院ではないですから、受付も先生が一人で行っています。予約の時間に行ったのですが少し待たされ、私は一緒に行った妻に思わず「大丈夫かな?」とメモを渡しました。そう思ってしまうほど一般的な接骨院でした。治療にあたり、誓約書にサインする必要がありましたので、話を聞いてから決めますと言いました。質問事項を書いたメモを用意していましたので、その順番に聞いてみました。先生はすべての質問に誠実に回答してくれました。最終的には、手術、保存療法、歩行療法のいずれの方法でも治りますという言葉に信憑性を感じてサインをしました。
最初に、右足を固めていたギプスを特殊な電動カッターで外しました。4日しか装着していませんでしたが、ふくらはぎがパンパンに腫れ、右足先が紫に変色。足をタオルで拭き、その足で立てるように足首の角度を調整しました。4日間ギプスで固定しただけですが、足首と足が直角になるような角度に戻すのに随分時間が掛かりました。戻った時点で、サンドイッチのように右足を上下ではさむ柔らかいギプスを包帯で装着しました。上下のギプスを包帯で巻いているだけですから、包帯を取ればギプスは外れます。これまでの樹脂で固めた取れないギプスと違い非常に軽いものです。そのギプスを装着して、まずは両足で立つ練習をしました。立つのに痛みはなく、正常な左足が時計の長針とすれば、右足は3時の短針の方向に向けて引きずるように歩くといった感じです(実際足を上げることがほとんどできません)。階段の昇り降り(昇るのはこれまで通りですが、降りるのは1段ずつ)、エスカレーターの乗り方・降り方など、移動時の方法。それから、風呂の入り方。それにしてもアキレス腱を断裂した1週間後に歩けたことがうれしかったですね。帰りに、池袋駅まで歩けるとはいっても、歩く速度は遅いですし、やはり松葉杖は必要です。駅に着き、東武百貨店でデメルのクッキーの詰め合わせを家へのお土産として購入しました。またまた慣れない松葉杖で山手線に乗り、更に日暮里から京成線に乗り換えて鬼越駅、更に自宅まで。松葉杖ではありますが、両足を地面に着けることができるというのは全然違います。家の中を両足で歩けるようになり、この解放感は他に代えがたいものでした。また、治療院で風呂に入るための特殊な防水シャワーカバーを購入したことにより、毎回足にビニール袋を巻きつける必要もなくなったことも非常に快適でした。歩きながら治すとのことで、旅行に行っても問題ないとのことから一度キャンセルした旅行にも行くことにしました。
(続く)