男はつらいよ お帰り 寅さん

こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。

 

先日、ある社長からすごくいいよと薦められた第50作「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観てきました。私が初めて「男はつらいよ」を映画館で観たのは、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」です。この映画は平成元年12月公開。この映画は、後藤久美子が高校生役で出演していましたが、寅さんというよりも甥の満男が主役のような印象でした。この映画を観てから、「男はつらいよ」のビデオをレンタルビデオ屋から借りてきて随分観ましたね。ビデオはまさに寅さんが主役でした。映画館では、その後も何作か観たとは思うのですが、あまり記憶になく。今回の作品は、第49作が平成9年11月公開ですから22年ぶり。渥美清氏が亡くなられて23年が経ちます。

 

まだ上映中ですから、内容には触れませんが、非常に素晴らしかったです。昔のシーンがたびたび出てくるのですが、活気がありましたね。今でいえば東南アジアのような風景でしょうか。人々が自由に生きている感じ。時が過ぎ、身内が少しずつ亡くなり、同じ部屋にいてもあの頃と違う空気。時が過ぎるというのは、そういうこと。少子高齢化の今の日本の空気です。そういう中で、私が最初に観た「男はつらいよ ぼくの伯父さん」から続く、甥の満男と後藤久美子の話。人生ってそういうものなんだろうなと思わされる内容でした。絶対と思ったことが、何かのはずみで思うようにいかなくなる、止まってしまう、またそれを振り返ったところで虚しさしかない、といったところでしょうか。さくら、リリーをはじめ、若い頃の映像も出てくるので、こんなにきれいな方だったとはっとさせられます。