こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
今日は5月25日。私が大変お世話になった先生の亡くなられた日です。亡くなられて10年になります。
身内でもなく、また同業者でもある私に、仕事のやり方を教えていただきました。先生のお陰で、船橋支部でたくさんの知り合いが出来ました。今思うと、これは非常に大切なことです。お金を借りてでも懇親会へは出なさい、その言葉は今でもたまに思い出します。支部の忘年会に欠席した翌日に先生の事務所に伺うと、帰り際に「昨日、忘年会にいなかったね。」「そういうお金がありません。」「お金を借りてでも出なくちゃ。」そんなやり取りがありました。
あるとき、どうしてもこれだけは聞こうと思い、飲みに連れて行っていただいた後の別れ際、丁度JR市川駅の南口の階段の下辺りで「先生、絶対これならうまくいくという方法はないですか?たとえば、助成金とか・・・」今思えば、滅茶苦茶な質問ですが、「そういうのは絶対にない。時間が掛かってもいいから、少しずつ着実にやっていくことが大事だよ。」と言われたように思います。とにかく、話に筋が通っていました。お客様を見つけるのに、開業したての人に先輩面して、これをやれば絶対うまくいくというような同業者もいますが、先生はそうではなかったですね。これがというものはなくて、あれもこれもやってみて、その中でうまくいくものもある、という言い方でした。私もパソコンスクールの経営をしていましたから、受講生集めにこれがといった方法がないことは実感していましたので、この方は本当のことを言う信頼できる方だなと感じたのが最初でしたね。
先生が亡くなられてからの話になりますが、不思議なご縁で、ルーテル市川教会(先生はクリスチャンでした)で行われている第5土曜コンサートに何度か先生とご一緒させていただいたときの演奏者と私の家族が音楽において交流する機会がありました(今も続いています)。先生が生きていらしたらとどんなに喜ばれただろうと思います。5月25日がくるたび、先生のお陰ということを実感します。