ハンコ 押印廃止

こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。 

 

河野行政改革担当大臣の一言で多くの書類にハンコが不要になるようですね。

 

社会保険労務士の作成する書類の多くには社印が必要です。また、書類によっては社員やその家族の認印が必要だったりします。認印がなくなれば、確かに手続に時間や手間が掛からなくなりますが、認印の代わりに署名(サイン)にするのか、その辺りのことが分かりません。もしも、これまで認印を必要としていた書類に押印も署名も不要となると、本人の知らないところで、いい加減な書類が作成されることは目に見えています。この辺りのことをどう捉えているのでしょうか?

 

ハンコ廃止を知ったとき、最初に浮かんだのは町のハンコ屋さんでした。仕事が減り、廃業ということもあり得ますから、このようなことを一人の大臣が言っていきなり進めていいものなのか?河野大臣のツイッターに「押印廃止」というハンコと、やったねというような笑顔の写真を載せたことに、ハンコの産地である山梨県の知事が嫌悪感を表明したのは当然のことだと思います。メリットは分かりますが、それにより廃業や職を失う人がいることまで考えが至らなかったのでしょうか?以前からそうですが、この人については軽いなという印象があります。政治家一家、このような人が多いですね。

 

今回のハンコ廃止がこのような一言で進んでいくようですと、他のことについても、誰かの一言で強引に進められていくような気がしなくもありません。危機感を感じます。