こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
先月の終わり頃、大阪府議会において、議員のことを「先生」ではなく「さん」と呼ぶことになりました。政治家の場合、○○先生と呼ぶことが本当に多いですよね。何となく、偉い人というイメージでしょうか。
社労士もそうですが、士業という世界では、同業者同士でも、あるいは税理士、弁護士、司法書士、行政書士の方を先生と呼んだり、また先生と呼ばれることが多いです。お客様からは、先生と呼ばれたり、普通に「さん」と呼ばれたり。役所では、先生と呼ばれることが多いですね。中には持ち上げる感じで、ただ先生と呼んでいる人もいます。口調や態度でそういったことが伝わってきます。
かつて私が大変お世話になった先生は、同業者同士で先生と呼ぶのは止めましょうと提唱されていました。多くの会員が集まる会ではよくそのことを発言されていました。お互いを先生と呼ぶと、丁寧かもしれませんが、本当の話ができないという感じがありますよね。私もそう思いました。でも、私はその先生には先生と呼びました。あるとき気になって、「先生とお呼びしてもよろしいですか?」とお聞きしたところ、「渡辺さんにはいろいろ教えているし、いいよ」ということで、その後もご病気で亡くなられた今も先生ですね。本当の先生でした。